「分からない」という言葉には2通りある・・・【学習塾】

今日から新しい中3生が入ってきてくれました。最初の授業なので「一番困ってることはなんですか?」と聞いてみました。すると「英語が中1・中2の内容からして全然分かりません」という返事がかえってきました。

こんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。

さてどんな感じなんだろうと思いながら授業をしているうちに、あることに気がついたんです。

この生徒の「分からない」というのは、どうしてそうなるかが分からないんだ。一応問題は解けているけれど、答えはあっていても分かったような気がしてしないという感覚なんですね。

  1. 何も勉強していないから、そもそもなんにも分からないし、やろうともしない。
  2. 一応は勉強しているんだけど、なんだか分かったような気がしない。
  3. この問題のここまでは分かるんだけど、どうしてもこの部分が分からない。

(1)何も勉強してないから、そもそも何を質問しても良いか分からない。
こういう生徒は、勉強に対する姿勢から直さなければいけませんから、それなりに厳しい指導をしなければなりません。塾に入る前にそれなりに覚悟をしてください。

(2)一応それなりに勉強してるけど、なんだかよく分からない。
こうした生徒には「勉強の仕方」を徹底的に教えてあげます。やり方が分かってくればどんどんできるようになります。

(3)この問題のここまでは分かるんだけど、どうしてもこの部分が分からない。
こういう生徒は、生徒の疑問に正面から向き合ってあげれば良いですね。教える側とすれば教えやすい子です。

しかーし!

今日来てくれた子は、上のどれにも当てはまりません。

問題は解けているけれど、「なんでそうなるのか」が分かっていないんです。

例えば、英語の適語選択で(do, does, did)のうちあてはまるものを選びなさいという問題があったとします。仮に正解が「did」だとします。

この生徒は「雰囲気」でdidを選んだので、たまた当たってたんです。ですから「分かったような気がしない」のでした。

例えばこれがこんな問題だったとします

・(Do, Does, Did) he carry that heavy bag yesterday?

この生徒は「carry」(運ぶ)「heavy」(重たい)という単語の意味も分からないまま、問題を解いていました。yesterdayがあったからDidを選んだだけだったんですね。

こういう生徒は少し問題を変えてしまうとサッパリ分かりません。
・(Was, Is, Does, Did) he carry that heavy bag yesterday?

とすると平気な顔で「Was」を選んでしまいます。carryが一般動詞であるかどうか以前に、carryの意味も分からないまま答えを選んでしまいます。

じつはこういう生徒はすごく多いんです。

中学校の授業では軽く流して終わりにしているのに

中学校の英語の授業の様子を生徒に聞くと、ひどい先生は教科書の本文を訳しておしまいとか、その本文訳もプリントを配っておしまいなんていう輩もいるようです。またこうしたbe動詞・一般動詞の区別などを詳しく教えていない先生もいるようです。

それでいて「試験」には、こうした文法問題が出るんです。

これじゃ塾に行ってない生徒じゃ太刀打ちできませんよね!

KOSHIN学院に入ってくる生徒で、英文法がしっかり身についている子は20年前に比べると、ものすごく減少しています。

ですから私も、その対策に躍起になっています。

この夏休みは基本的文法を徹底的にやらせたいんですけどね。なんだか知らないけど毎日朝から晩まで部活で、勉強どころじゃないこもチラホラ・・・。

おまけに「なんともいえないものすごい量の夏休みの宿題」が出ています。

生徒を甘やかすわけではありませんが、少しは生徒の苦悩も知ってあげたいと思います。

というわけで、KOSHIN学院の夏期講習は、通常授業と同じ夕方5時からなんですけどね。

毎日お昼頃から、生徒が学校の宿題を持って図書館の自習室代わりに塾にやってきます。

KOSHIN学院の中にも「ポケモン」がいるみたいなんですけどね、ゴリラみたいなモンスター塾長・通称「ごりえもん」が怖い顔して見張ってますから、ポケモンで遊んでいるわけにはいかないんです。

なにがどう分からないのかが分かるようになると!

そもそも勉強していない子は、何が分からないかすら分からないんです。すみませんが、KOSHIN学院ではこうした生徒はどうしようもありません。

ただ「やる気を出して」一生懸命勉強しはじめると、「どの問題が分からない」かが分かるようになってきます。

さらに頑張ると「この問題のこの部分がどうしても分からない」に変わってきます。

もっと頑張ると「こういう問題がまだできるようになってないので、こういう問題をください!」に変わってきます。

そうなればシメたものです!

そうなれば、あとは毎日塾に通ってメキメキと実力をつけてもらえば結構です。

それではまた明日!

【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、君の分からないを大切にする学習塾です!】

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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。