小学生への指導は中学生への指導と同じではない!・・【学習塾】

私の知人に「中学受験算数専門教室アイデム」という塾を営まれている井出村宣夫先生(通称イデムリン先生)という方がいらっしゃいます。

 

私が「どの教科も全部自分で指導する」スタイルなのに対して、イデムリン先生はまさに「中学受験算数」のスペシャリストです。彼と知り合ったおかげで私もかなり影響を受けました。というよりも・・・

 

本当のことを言うと「小学生の指導」を甘く考えてました・・・。

 

小学生のものの考えたかとは

 

井出村先生は小学生の指導をこんな風におっしゃってます。

 

KOSHIN学院では「中学受験」は現在は行っていないので、全て井出村先生の指導がそのまま当てはまるかどうかは分かりません。

しかーし!

多くの点で共通していることがあります。

 

小学生には「図や表」で問題を理解してもらう

 

まずこちらの画像を御覧いただきたいです。

小学4年生には良くない例
【第1の例】

これは小学校4年生で習う帯分数の計算の問題です。この説明の仕方だと小学校4年生くらいだと「???」になってしまう子が多いのです。

 

何がいけないのかというと小学4年生が「問題を読みながら論理的に考える」ということに無理があるということです。

 

文字や数字を使って論理的に考えられるようになるのは、中1ぐらいから始まって中3で完成すると言われています。

 

にもかかわらず「文字と数字」だけで説明を押し切ろうとすることに無理があります。

 

ではどう指導したら良いのでしょうか?

 

小学生には図や表さらには絵を使って指導する!
【第2の例】
今度は図を多用しています

先日つい最近入塾してくれた小学4年生の生徒が今この問題を解いています。

この生徒はそこそこ勉強ができる子なので、わざと最初に【第1の例】(論理的に教える方法)で教えてみました。この方法で理解できるかどうかを知るためです。結論からいうと第1の例で説明した後は「あまり納得できない」という表情をしていました。

 

そこで今度は【第2の例】(図や表で解く方法)を教えてみました。すると彼の表情が一変に明るくなりました。ようするに「分かった!」のです。

 

しかーし!

 

残念ながらこの問題の類題が出てきたら、彼の手が止まり半べその状態になってしまいました。

そこで

さっきと同じようにノートに図を書いてごらん!

と声をかけてみました。最初はしぶしぶでしたが、「まず1問」(これかなり重要)図を書いて解かせてみました。
※一問だけならやってみようかな? という気持ちになれるから。

 

すると見事に「同じように図を書いて」正解することができました。その調子で2~3問解いたら彼の表情はニコニコ(*^-^)vになっていました。

 

しかーし! 驚くのはまだ早い!

 

その後彼は繰り下がりのある面倒くさい分数の計算問題を「あっという間」に3~4ページ解いてしまいました。

 

小学生に教えるときのポイント!

 

前述の通り特に小学生は「まだ言葉をそれほど理解していない」のです。にもかかわらず学校教師も塾の先生も保護者の方も「言葉で論理的に説明しようと」します。ですから子ども達は分からなくなってごねてしまうのです。

 

これは「国語の文章」に置き換えるともっと分かりやすいかもしれません。文章を読んで登場人物の心理の変化や、時代背景などを「自力だけ」で察せられるようになるのは、かなり難しいことだと思います。

 

だから子ども達は「本を読むのが嫌い」になりがちだし、「感想文」なんかに至っては拒絶反応をしてしたりするのです。

 

お母さんがお子さんの国語の指導をなさるのなら、登場人物の絵を描いたり、どんなところで何をしているのかなどを「絵に描いてあげる」のが良いと思います。それが証拠に「絵本」だったら、漢字だらけの本ほど拒絶反応をしめしたりしないですよね!

 

それでは今日はこの辺で!  また明日!

【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】

 

 

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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。