中学生の子どもに向き合うということ ― アドバイスより大切な「聴く力」

中学生という時期は、心も体も大きく変化する「思春期」の真っ只中です。子どもと大人のはざまで揺れながら、自分とは何か、友だちとの関係、進路の悩みなど、多くの葛藤と向き合う毎日を送っています。そんな中学生に対して、大人がつい良かれと思って「アドバイス」「指導」し過ぎてしまう場面は少なくありません。

もちろん、子どもを思っての言葉であることに間違いはありません。しかし、その言葉が本当に子どもに届いているのか、時には立ち止まって考えてみることも必要です。


【動画】子どもにあれこれアドバイスしてはいけないこともある



アドバイスが重荷になることも

「もっとこうした方がいいよ」「何でそんなことするの?」という言葉は、相手のためを思っているからこそ出てくるもの。でも中学生にとっては、その言葉が「否定」「評価」に感じられてしまうことがあります。

特に、自分の気持ちや意見をうまく表現できない時期に、言葉で押しつけられると、ますます心を閉ざしてしまうこともあります。「どうせ何を言っても否定される」と感じさせてしまっては、大人との信頼関係も築きにくくなってしまいます。

必要なのは「聴く」姿勢

だからこそ、時にはアドバイスよりも「ただ話を聴く」という姿勢が大切になるのです。子どもが何に悩んでいて、どんな気持ちでいるのかを、評価やアドバイスを抜きにして、ただ黙って耳を傾ける。

「それは大変だったね」「そう思ったんだね」と共感を示すだけで、子どもは驚くほど安心し、自分の気持ちを少しずつ言葉にしていけるようになります。話しながら自分の中で考えを整理し、「そうか、自分はこう思っていたんだ」と気づくプロセスをサポートすることこそ、大人にできる大事な関わり方です。


「沈黙」もコミュニケーション

ときには、子どもが黙っている時間もあるかもしれません。でも、それは必ずしも「何も考えていない」わけではありません。むしろ言葉にする準備をしている最中だったり、自分の中で葛藤を整理している時間なのです。


大人が焦って話しかけたり、無理にアドバイスをしてしまうと、その大切な「内なる対話」を妨げてしまうこともあります。沈黙もまた、信頼している相手の前だからこそ成立するコミュニケーションの一つなのです。


塾長より

中学生の心は、とても繊細で、でも同時に柔軟で、日々成長を続けています。大人ができることは、「導くこと」よりもまず「寄り添うこと。そして、必要なタイミングで、そっと手を差し伸べる準備をしておくことではないでしょうか。

「話を聴いてくれてありがとう」と言われたとき、それは信頼の証。子どもが自分の力で答えを見つけていけるように、私たちは静かな応援者でありたいものです。


今日のポイント!

話しを聞いてくれるだけで良かったのに💦



それでは今日はこの辺で! また明日♪


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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。