「先生、間違えた…」と言いながら、すぐに消しゴムで答えを消してしまう生徒がいます。ノートをきれいに保ちたい気持ち、間違えたことを恥ずかしく感じる気持ち、それもよくわかります。でも、私はいつも思うのです。「ちょっと待って、その答え、消さないで!」と。
間違えた答えこそが、自分自身を成長させるヒントです。どこで間違えたのか、なぜ間違えたのかを考えることが、まさに「勉強」なのです。
間違いは「失敗」ではなく「発見」
例えば、数学の問題を解いて間違えたとしましょう。答えだけを見て「ああ、間違えた」と思うだけでは、何も学びません。でも、間違えた解法をたどってみて、「計算式のこの部分で符号を間違えた」「この公式の使い方が違った」と気づくことで、次回は同じミスをしなくなります。
消してしまったら、それができません。間違いの「痕跡」がなくなってしまうからです。だから、間違えた答えの上には、×印をつけて、そのまま残しておいてほしい。あえてノートに残すことで、過去の自分が未来の自分を助けることができるのです。
「正しさ」よりも「気づき」を大切に
現代の教育では、「正しい答え」を求める風潮が強いように感じます。もちろん、試験では正答を出すことが大切です。でも、塾での学びはもっと自由で、もっとクリエイティブなものであるべきだと私は思っています。
正しい答えを出す力も大事ですが、それ以上に「どうして間違えたのか」に気づける力、「次にどうすればよいか」を考えられる力こそが、生涯にわたって役に立つ力です。
そのためには、間違えた答えを消してしまわずに、「間違いノート」として活用するのが最も効果的です。自分だけの参考書、自分の弱点を見つける地図になるのです。
指導者としての願い
私がKOSHIN学院で伝えたいのは、「間違えることは悪いことではない」ということ。そして、「間違いからこそ、人は学べる」という真理です。
間違えた時こそ、「自分はダメだ」と思わずに、「チャンスが来た!」と思ってください。私たち講師は、生徒が間違えた時こそ、心を込めて説明をします。間違えた答えがあることで、どこをどう直せばよいかが明確になるからです。
消しゴムを使う前に、ぜひ一呼吸置いてみてください。「なぜこの答えになったのか?」と考えてみる時間を、少しだけ持ってみてほしいのです。
その時間こそが、真の学びに繋がります。そしてそれが、将来どんな問題にも立ち向かえる力となるのです。
間違いは、あなたの「先生」です。どうぞその先生を、すぐに消してしまわないでください。
人間は間違えるところから学ぶ!
それでは今日はこの辺で! また来週♪
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】
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