「正論」だけでは動かない——中学生の心に届く言葉とは

※本日のブログは東京都大田区東雪が谷で学習塾を営む『くま塾長』先生のブログをヒントに書いております。

今の世の中、正論があふれています。SNSでも、ニュースでも、学校でも、家庭でも。「こうあるべき」「こうすべき」という言葉が飛び交い、それに従うことが“正しい”とされる風潮があります。しかし、忘れてはいけないのは、人間には「心」があるということ。特に思春期の中学生にとっては、正論よりも「共感」「理解」のほうが、ずっと大きな力を持つのです。

「勉強しなさい」「将来のためになる」「努力は必ず報われる」——これらはすべて正論です。間違っていないし、確かにその通り。でも、正論だけで中学生が机に向かうかといえば、答えは「NO」です。


正論が届かない理由

中学生は、子どもでも大人でもない、揺れ動く時期です。自分の価値観を模索し、周囲との関係に悩み、自己肯定感が不安定になりがち。そんな彼らに「勉強しなさい」と言っても、「なんで?」という疑問が先に立ちます。正論は、彼らの心に寄り添う言葉ではなく、時にプレッシャーや拒絶感を生むものになってしまうのです。


「やらなきゃいけないのは分かってる。でも、気持ちがついていかない。」


そんな声を、私は何度も聞いてきました。彼らは怠けているわけではありません。心が疲れていたり、自信を失っていたり、誰かに認めてもらいたかったりするのです。


心に届く言葉とは

では、どうすれば中学生の心に届くのでしょうか。答えは「正論+共感」です。


たとえば、勉強に身が入らない生徒に対して、「最近、疲れてる?」と声をかけてみる。「何かあった?」と聞いてみる。そうすると、彼らは少しずつ心を開いてくれます。そして、「それでも頑張ってるんだね」「えらいよ」と認めてあげる。すると、「じゃあ、ちょっとだけやってみようかな」と前向きな気持ちが芽生えるのです。

正論は、道しるべにはなります。でも、それだけでは人は動きません。特に中学生には、「あなたの気持ちを分かりたい」「あなたの存在を大切に思っている」というメッセージが必要です。


教育とは、心を育てること

私は塾で多くの中学生と向き合ってきました。成績が伸びる瞬間よりも、彼らが「自分にもできるかもしれない」と思えた瞬間のほうが、ずっと尊いと感じます。それは、心が動いた証だからです。

教育とは、知識を教えることだけではありません。心を育てること。そのためには、正論だけでなく、温かい言葉、寄り添う姿勢、そして何より「信じること」が必要です。

中学生は、まだ未完成な存在です。でも、だからこそ、無限の可能性を秘めています。その可能性を引き出す鍵は、「正しさ」ではなく「優しさ」なのかもしれません。


今日のポイント!

人間の心は正論だけでは動かない!



それでは今日はこの辺で! また来週♪
このブログは土日祝日はお休みさせていただいております。



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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。