人生のおもしろさってね、成功だけじゃないよ

この言葉は、私が日々生徒たちと向き合う中で、何度も心に浮かんでくるものです。もし人生が、最初から何もかも思い通りに進み、失敗も迷いもなく、ただ一直線に成功へと向かうだけのものだったらどうでしょう。確かに楽かもしれません。しかし、それは同時に「つまらない人生]でもあるのです。

人は迷います。間違えます。時には嘆き、立ち止まり、悔しさに涙することもあります。けれど、その一つひとつの経験こそが、人生を豊かにし、深みを与えてくれるのです。苦しさや困難は、私たちを試すものではなく、学びを与えてくれるもの。そこから得た気づきが、やがて「幸せの道」へと続いていくのです。

【動画】塾では間違えたって良いんだよ――勉強は間違えるとことから始まる

迷いが生む「問い」と「探求」

迷うことは決して悪いことではありません。むしろ、迷いこそが人を成長させます。
例えば、進路に悩む生徒がいます。「自分は何をしたいのか」「どんな未来を描きたいのか」――その問いに答えを出すために、彼らは考え、調べ、人に相談し、時には失敗を経験します。その過程で、自分の心の奥にある願いや価値観に気づいていくのです。

迷いは「問い」を生みます。そして問いは「探求」へとつながります。探求の中で人は新しい知識を得、視野を広げ、やがて自分だけの答えを見つけていく。迷いがなければ問いは生まれず、問いがなければ学びも生まれません。だからこそ、迷うことは人生において大切な営みなのです。

間違いから得られる「知恵」

間違いを恐れる人は多いでしょう。特に受験や試験の場面では、「間違える＝失敗」と感じてしまうものです。しかし、間違いは失敗ではなく「知恵の種」です。


間違えたとき、人は「なぜ間違えたのか」を考えます。そこから理解が深まり、次に同じ過ちを繰り返さない力が育まれます。間違いを経験した人ほど、正しい答えにたどり着いたときの喜びは大きく、その知識は揺るぎないものとなるのです。

教育の現場でも、私は生徒に「間違えていいんだよ」と伝えます。間違いを恐れて挑戦しないことこそ、本当の意味での失敗です。挑戦し、間違え、そこから学ぶ――その繰り返しが人を強くし、賢くし、そして優しくするのです。

嘆きが育てる「感謝」と「希望」

人生には嘆きの時期もあります。努力しても結果が出ないとき、思い通りにいかないとき、人は落ち込み、心が沈みます。しかし、その嘆きの時間もまた、人生の大切な一部です。


嘆きの中で人は「支えてくれる存在」に気づきます。家族、友人、先生、仲間――自分が一人ではないことを知るとき、感謝の心が芽生えます。そして、嘆きの底から立ち上がるとき、人は「希望」を見出します。「次こそは」「もう一度挑戦しよう」という思いが、未来へと歩む力になるのです。

嘆きは人を弱くするのではなく、むしろ強くします。苦しみを知った人は、他者の苦しみにも寄り添えるようになります。だからこそ、嘆きの経験は「幸せの道」へとつながる大切なステップなのです。

苦しさから生まれる「幸せの道」

人生の苦しさは、避けるべきものではなく、受け入れるべきものです。迷い、間違い、嘆き――そのすべてを経験することで、人は学び、成長し、やがて「幸せの道」を歩むことができます。
幸せとは、困難のない状態ではなく、困難を乗り越えた先に見える光です。だからこそ、苦しさを抱えたときには「これは学びのチャンスだ」と思ってみてください。その視点があれば、どんな困難も意味を持ち、人生はより豊かで面白いものになるのです。

塾長より

KOSHIN学院で日々生徒たちと過ごす中で、私は彼らの迷いや間違い、嘆きを目の当たりにします。そして、その一つひとつが彼らを成長させ、未来へと導いていく姿を見守っています。
人生のおもしろさは「成功」だけではありません。むしろ、迷い、間違い、嘆きといった経験こそが、人生を面白くし、幸せへとつなげてくれるのです。

私たちは皆、苦しさの中から学びを得て、学びの中から幸せを見つけていく存在です。だからこそ、どんな経験も大切にしながら、一歩一歩「幸せの道」を歩んでいきましょう。

それでは今日はこの辺で！　また明日♪