近年の中間試験・期末試験、さらには高校入試問題を見ていると、一昔前と比べて出題傾向が大きく変わってきていることに気づきます。問題数が増え、設問の形式も複雑になり、単純な暗記や公式の適用だけでは太刀打ちできない内容が増えてきました。文章量が多く、設問の条件を正しく読み取らなければならない問題も目立ちます。これは教育の方向性が「知識の量」から「知識の活用」へとシフトしている証拠でもあります。
しかし、だからといって「難しいから点数が取れなくても仕方ない」と諦めてしまうのは違います。むしろ、こうした試験に対応するためには、普段からの勉強の仕方を工夫し、特に「時間配分」を意識することが欠かせません。試験本番で限られた時間の中で力を発揮するためには、日頃から時間を意識した学習習慣を身につけておく必要があるのです。
時間配分を意識することの大切さ
試験は「知識量」だけでなく「時間内に処理する力」も問われます。どんなに理解していても、時間切れで最後まで解けなければ点数にはつながりません。例えば数学の試験で、最初の大問に時間をかけすぎて後半の比較的易しい問題を解けずに終わってしまう――これはよくある失敗です。だからこそ、普段の勉強から「この問題は何分で解く」と意識して取り組むことが重要です。
また、模擬試験や過去問演習では「時間を計る」ことを習慣にしましょう。時間を区切ることで集中力が高まり、試験本番の感覚に近い練習ができます。スポーツ選手が試合を想定して練習するように、受験生も試験を想定した学習を積み重ねることで本番に強くなるのです。
時間ばかりに囚われないこと
ただし、ここで注意しなければならないのは「時間配分」ばかりに気を取られて、勉強の質が下がってしまうことです。時間を意識するあまり、理解が浅いまま次へ進んでしまうと、結局は力が身につきません。大切なのは「時間」と「質」のバランスです。
例えば英語の長文読解。時間を計って読むことは大切ですが、ただ急いで読み飛ばすだけでは意味がありません。内容を正しく理解し、設問に答えられる力を養うことが目的です。時間を意識しつつも、理解が不十分な部分は立ち止まり、丁寧に確認する姿勢を忘れてはいけません。
効率的な学習の工夫
では、具体的にどのように「時間」と「質」を両立させればよいのでしょうか。
- 優先順位をつける
すべての問題を完璧に解こうとするのではなく、得点につながりやすい問題から取り組む習慣をつけましょう。試験本番でも「まずは解ける問題から」という戦略が有効です。 - 小さな時間で集中する
30分や45分など短い時間で区切り、集中して取り組む。これを繰り返すことで、集中力と処理速度が鍛えられます。 - 復習に時間をかける
解いた問題を振り返り、なぜ間違えたのかを確認することに時間を割く。これが「質」を高める勉強につながります。 - 模擬試験を活用する
実際の試験時間に合わせて演習を行うことで、時間感覚を養いながら理解度をチェックできます。
時間と質の両輪で学ぶ
試験問題が複雑化している今だからこそ、「時間配分」と「質の確保」の両方を意識することが大切です。時間を意識することで集中力とスピードが鍛えられ、質を意識することで理解力と応用力が育ちます。この両輪がそろって初めて、試験本番で力を発揮できるのです。
塾長として生徒の皆さんに伝えたいのは、「難しいから仕方ない」と諦めるのではなく、「難しいからこそ工夫して挑戦する」姿勢を持ってほしいということです。試験は単なる点数を競う場ではなく、自分の力を試す場です。時間を意識し、質を大切にしながら勉強することで、必ず成長につながります。
そしてその成長こそが、未来への大きな力になるのです。
時間をかけて勉強する課題と、時間配分を考えてする課題
それでは今日はこの辺で! また明日♪
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