子どもは見ている ―「勉強しなさい」では届かないということ

「勉強しなさい」と言っても、なかなか子どもの心には届かない。これは多くの保護者の方が経験していることだと思います。なぜ届かないのか。それは言葉が抽象的すぎるからです。勉強と一口に言っても、何を、どのように、どこまでやるのかが具体的でなければ、子どもは動けません。

では、どうすれば具体的にできるのでしょうか。答えはシンプルです。子どもが今、何に直面しているのかを「知る」ことです。知らなければ、適切な言葉をかけることはできません。


【動画】勉強しなさいだけでは子どもは動かない



何を書き、何を聞き、何を読み、何を話すか

子どもたちは日々、学校や塾で多くの課題に向き合っています。ノートに何を書いているのか。先生や友達から何を聞いているのか。どんな本や資料を読んでいるのか。そして、友人や家族とどんな会話をしているのか。

これらを知ることで、初めて「具体的な声かけ」が可能になります。例えば、ただ「勉強しなさい」と言うのではなく、「今日の漢字テストの復習を一緒にやろうか」とか「理科の実験レポート、どんなことを書いたの?」と問いかける。そうした具体的な関わりが、子どもにとっては「自分の努力を見てもらえている」という安心につながります。

私たち大人は何をしているか

ここで大切なのは、子どもだけではなく「私たち大人自身が何をしているか」です。私たちは日々、何を書き、何を聞き、何を読み、何を話しているでしょうか。

子どもは親の背中を見ています。親が本を読んでいれば、自然と「読むこと」に価値を感じます。親が人の話を丁寧に聞いていれば、子どもも「聞くこと」の大切さを学びます。親が感謝の言葉を口にしていれば、子どもも自然と「話すこと」に心を込めるようになります。

つまり、子どもに「勉強しなさい」と言う前に、私たち自身が「学び続ける姿」を見せることが何よりの教育になるのです。

子どもは見ている

子どもは親の言葉以上に「行動」を見ています。親がスマートフォンばかり見ていれば、子どもも同じように振る舞います。親が疲れた顔で「勉強しなさい」と言えば、その言葉は重荷にしかなりません。

逆に、親が楽しそうに本を読んでいたり、何かに挑戦している姿を見せれば、子どもは「学ぶことは楽しい」「努力することは自然なこと」と感じます。

教育は言葉だけではなく、日常の姿勢そのものです。だからこそ「勉強しなさい」という抽象的な言葉よりも、親自身が「学びを楽しむ姿」を見せることが、子どもにとって最大のメッセージになります。

――塾長よりメッセージ――


だからこそ、私たち大人が「学び続ける姿」を示すことが、子どもにとって最高の教育です。

「勉強しなさい」という言葉を超えて、日常の中で「学びを楽しむ姿」を見せていきましょう。子どもは必ず、その姿を見て育っていきます。

今日のポイント!

一緒に勉強しようという言葉


それでは今日はこの辺で! また明日♪


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この記事を書いた人

瀬下淳志のアバター 瀬下淳志 KOSHIN学院塾長

神奈川県平塚市田村にある高校受験専門の集団個別指導の学習塾です。お勉強が苦手でもお断りしませんが『やる気』は大いに気にしています。