「期待」という名のプレッシャー――子どもの心に寄り添うために

親の期待は愛情から生まれる

私たち大人は、子どもに「幸せになってほしい」「将来困らないようにしてあげたい」という思いから、自然と“期待”を抱きます。それ自体は決して悪いことではありません。むしろ、子どもを思う親心の表れです。

しかし、その期待が「学力」や「成績」といった目に見える結果に偏ってしまうと、子どもにとっては重荷となり、心に深い影を落とすことがあります。

【動画】親の期待が強すぎると

評価される家庭になっていませんか？

「もっと勉強しなさい」「どうしてこんな点数なの？」「お兄ちゃんはできたのに…」

こうした言葉は、知らず知らずのうちに子どもの自己肯定感を奪ってしまいます。家庭が“安心できる場所”ではなく、“評価される場所”になってしまったとき、子どもはどこで自分らしくいられるのでしょうか。

KOSHIN学院で見える子どもたちの本音

私たちは日々、多くの中学生と向き合っています。その中でよく耳にするのが、「親の期待に応えたいけれど、もう限界」という声です。

彼らは怠けているわけではありません。むしろ、親の言葉に真剣に耳を傾け、期待に応えようと必死に努力しています。それでも、結果が伴わないとき、「自分はダメだ」「親をがっかりさせてしまった」と自分を責めてしまうのです。

結果よりも「今この瞬間の努力」に目を向けて

では、どうすれば子どもを傷つけずに、成長を支えられるのでしょうか。

それは、子どもが見せてくれる「今この瞬間の努力や変化」に目を向けることです。テストの点数だけでなく、「前より集中していた」「自分から机に向かっていた」など、小さな成長を見つけて、認めてあげてください。

子どもの心に光をともす言葉

「あなたの努力はちゃんと伝わっているよ」
「できる・できないより、挑戦したことがうれしいよ」

そんな言葉が、子どもの心に光をともします。信じてもらえていると感じた子どもは、自ら伸びようとし、自分の人生を歩む力を育んでいきます。

見守る勇気を持つということ

過剰な期待は、未来への不安から生まれる“コントロール”です。しかし、子どもたちは私たちが思う以上に、強く、柔軟で、可能性に満ちています。

私たちがすべきことは、子どもを自分の理想に当てはめることではなく、子ども自身が自分の道を見つけられるよう、「見守る勇気」を持つことです。

塾長よりメッセージ

子どもたちの“心の声”に、少し耳を澄ませてみませんか？
その声に寄り添うことこそが、真の教育であり、耕心の第一歩なのです。

それでは今日はこの辺で！　また明日♪