KOSHIN学院を開塾してから31年。教育の現場は大きく変わりました。かつては「宿題を出すこと」が学力向上の王道であり、家庭での学習が塾での学びを補完するという構図が当たり前でした。私自身も開塾当初は宿題を多く課し、生徒たちに「家で頑張ること」を期待していました。しかし今では、宿題をほとんど出さない方針に切り替えています。例外は養母のある生徒だけ。なぜなら、家庭で落ち着いて勉強に集中できる中学生が減っているからです。
【動画】勉強出来ない子ほどスマホに溺れている
スマホがもたらした「集中の難しさ」
昔からテレビやゲームはありました。しかしスマホは別物です。自分の好きなことが無限にできる世界が手のひらに広がっている。動画、SNS、ゲーム、音楽、友達とのチャット…。そのどれもが「飽きない」仕組みを持っています。中学生が家で勉強に集中できないのは、もはや当然のことと言えるでしょう。誘惑が強すぎるのです。
「宿題をやらせれば学力が伸びる」という前提は、今の時代には通用しなくなっています。むしろ、宿題が「やらない理由」や「できない言い訳」になってしまうことすらある。だからこそ、塾が果たすべき役割を見直す必要があるのです。
塾は「教えてもらう場」から「勉強する場」へ
かつて塾は「先生に教えてもらう場所」でした。しかし今、KOSHIN学院は「勉強をする場所」へと変わっています。実際に成績を大きく伸ばしている生徒は、学習のほとんどを塾に預け、毎日塾で勉強する生活に切り替えた子たちです。家では休む、塾では勉強する。この役割分担をはっきりさせることで、学力が安定して伸びていくのです。
私はこの割り切りを大切にしています。「毎日塾に来てしっかり勉強して、家ではゆっくり休めばいい」。そう考えると、生徒も保護者も安心します。無理に家庭学習を強いるよりも、環境を整えた塾で集中して取り組む方が、はるかに効率的なのです。
上位層の「本気の戦い」
もちろん、学力上位層に入ってくる生徒たちは、さらに効率を求めます。学習法や時間の使い方を徹底し、細部まで工夫を重ねていく。そこから先は「本気の戦い」です。何年も積み重ねてきた子たちの中で競い合うのですから、当然厳しい世界になります。しかし、その戦いに挑む生徒たちもまた、塾という環境を最大限に活用しています。家での学習に頼るのではなく、「できる環境でやる」ことを徹底しているのです。
発想の転換 ― 「家でできるはず」から「できる環境でやる」へ
今の中学生を取り巻く環境を考えれば、この流れはごく自然な変化です。必要なのは、「家でできるはず」という前提を捨てること。代わりに「できる環境でやる」という発想に切り替えることです。大人だって同じではないでしょうか。家で仕事をせず、カフェやコワーキングスペースに出かける人が増えています。集中できる環境を選ぶのは、むしろ合理的な判断なのです。
学力を伸ばすために環境を選ぶ
教育は時代とともに変わります。宿題中心の学習スタイルが通用した時代もありました。しかし今は違います。スマホという強力な誘惑がある以上、家庭での集中は難しい。だからこそ、塾が「勉強する場」として機能することが重要なのです。家では休む、塾では勉強する。この役割分担を明確にすることで、生徒たちは安心して学びに集中でき、学力を着実に伸ばしていけます。
「できる環境でやる」。このシンプルな発想の転換こそ、今の時代に必要な教育の形だと私は確信しています。
勉強できる環境で勉強する時代になった!
それでは今日はこの辺で! また明日♪
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある、一生懸命頑張る生徒をトコトン応援する高校受験専門の学習塾です!】
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