ケーススタディ:生徒の叱り方その1・・【学習塾】

何度もこのブログで書いてきましたが「叱らない教育」なんて絶対「ウソ」だと思うのです。そんなの生徒に「迎合」しているだけですよ。

 

しかーし!

 

ならば「叱れば良いのか?」と言われると、それも違います。本当にケースバイケースです。

今日は2人の子のケースについて考えてみます。

優作
ちぇっ、こんな問題面倒くさい、やりたくねーな。
聖子
この問題やらなくてはいけないの分かってるんだけど、どうしても気持ちが入らないの。

 

さて、ここで皆さんが「塾の先生」だったらどうしますか? 

 

優作君を叱るか、聖子さんを叱るか。あるいはどちらも叱らないか、2人とも叱るか。

 

とりあえず「1分間」考えてみてください。

 

私ならこうします「優作君」編

 

優作君はどちらかというと「構ってちゃん」「甘えん坊」なところがあります。こんな風に言えば「親も先生も優しい言葉をかけてくれるんじゃないかか」と思って、こんな発言をする子です。

 

私なら優作君には次のように言います。

塾長
あっそ! だったらもう塾なんか辞めちゃえば! 辞めちゃえばもう塾長に叱られなくて済む どうする?

 

と「ニコニコしながら」語りかけます。その際に絶対に気をつけなければいけないのは、

 

声のトーンは明るく弾むように、表情はニコニコしながら(^-^)v

 

これかなり「難易度が高い技」なんです。言葉の内容はかなり厳しいけど表情はすごく明るく叱るんです。 ふっふ~ん♪ って感じでね。

 

とくに最後の「よ♪」の部分は思いっきり優しい表情で、それでいて生徒の気持ちを揺さぶるように訴えかけてあげるの。

 

しかーし!

 

この「来なくて良いよ!」という言葉を真顔で言ってしまうと、もはや「最後通告」って感じになっちゃいますから、上手に叱れる自信がないなら言わない方が無難です。

 

ただし「本当に難易度の高い叱り方」ですから、失敗したら大変なことになってしまいます。だからアホな評論家は「叱らない教育」とか言い出すんです。

 

肝心なのは「本当にしっかりしてくれよな!」という気持ちが生徒に伝わるように話すことです。

 

甘えん坊の優作君には「甘えは許さないぞ!」ということをきちんと伝えることが大切です。

 

 

私ならこうします「聖子さん」編

 

聖子さんは疲れていても塾は休まずに通ってくる子です。でもどうしても「部活」などで疲れちゃって、なかなか自分の気持ちを切り替えられないでいます。でも「先生に叱られるの」をすごく嫌がります

 

私なら聖子さんを一旦教室から別の場所に呼びます。
※みんなが見ているところで注意されるのをものすごく嫌がるからです。

 

そのうえで・・・

塾長
どうしたの? 体調でも悪いの?
聖子
大丈夫です・・
塾長
どうして先生があなたを呼んだか分かりますか?
聖子
分かりません・・・
塾長
とっても疲れた表情をしていて勉強がはかどってなかったよね?
聖子
はい。ごめんなさい・・・

※目には大粒の涙:自分でも歯がゆかったのでしょう

 

塾長
じゃあ大丈夫だな! しっかりやれるか?

※ここはしっかりとチカラを込めて発言

 

この時は優作君の時とは逆に「言葉はものすごく丁寧に柔らかい」感じなんだけど、毅然とした雰囲気で、聖子さんが自分の気持ちを整理できるように話してあげることが大切です。
※実はこれもかなり高級なテクニックです。

 

いずれにしても頭に来て怒鳴り散らす場面ではありません!

 

ちなみに「大きな声で怒鳴る」というのは「超高等技術」だと思っています。なんと申しましょうか「最後の切り札」とでも言えばお分かりいただけますでしょうか。

 

 

こちらの気持ちが生徒に正しく伝わることが大事

 

親が子どもを叱るにしても「自分の気持ちが相手に正しく伝わらなければ」親子であっても遺恨が残るだけです。

などと「エラソー」に語っている私ですが、過去に何度も正しく生徒に気持ちを伝えることができずに大失敗をしてしまったことがあります。
※本当に申し訳ないことです。ごめんなさい。

 

しかーし!

 

失敗を恐れて生徒を叱るのを躊躇してしまったら、それはもう生徒に対する迎合でしかありません。

 

教師や親は「生徒やこどもに正しいことを伝える」「やる気を起こさせる」義務があります。

 

親子だからとか師弟関係だからとかと考えるのではなくて

 

 人間 VS 人間

 

と考えて誠心誠意相手に分かってもらう努力をすることが大事なんだと思います。

 

先生だからって「エラソー」に生徒を見下したように叱るのは絶対にNGです。

 

生徒だから子どもだからと言っても「れっきとしたひとりの人間」なのですから。
※繰り返しますが自分の過去を振り返ると穴があったら入りたい気分です。

 

穴があったら入りたい気分なんてものじゃ済まないのも分かっています。

 

しかーし! だからこそ!

 

自分が失敗の中から学んだことを、こうして「記録」として残す必要があると考えます。

 

決して生徒に迎合することなく、さりとて「こちらの考えや気持ち」を正しく生徒に伝えることは大変難しいことです。

 

だからこそ、親も教師も日々「子ども達から学ぶ姿勢」を持ち続けたいものです。

 

それでは今日はこの辺で。 また明日!

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