みなさんこんばんは。KOSHIN学院塾長の瀬下です。
早速ですが昨日の続きです。「勉強のスタミナ」のお話し。
私は受験において最後に合否を左右するのは「体力」だと思っています。
それならうちの子は野球部で鍛えているから大丈夫と思ったお母さん! それは違います!
勉強のスタミナと、運動の体力は違います。
勉強のスタミナは勉強することでしかつきません。普段全く勉強したことがない子に急に何時間も勉強しろと言っても、出来るはずありません。
少し切り口を変えます。
普段朝から夕方5時まで仕事をすることが当たり前の方が、「今日は3時で終わって良いよ!」と言われたら、今日は早く終わってラクだなと思うでしょう。
反対に今日は「7時まで残業してくれ!」と言われたら長く感じます。
でも普段毎日夜9時まで仕事している人が、「7時で帰れる」と思ったら、「やった! 今日は早く帰れるぞ!」と思います。
ですから私は中3生に土日などを使って試験対策をする時には、時々朝から普段通り夜9時半まで勉強してもらいます。
不思議なもので試験対策は「夜九時半までやるものだ」と思っている生徒は、それが普通だと思っています。でも途中で入塾してきたばかりの生徒に「朝から夜の9時半までやるよ!」なんて言ったら、ため息ばかりになってしまいます。
先月の中3生の試験対策の時のことです。風邪気味の子が多かったので「今日は3時で終わりにしよう!」と言ったら、みんなキョトンとしていました。「え? もう帰って良いの?」ってね。
これが中1・中2の試験対策だと、3時にはもうみんなヘロヘロなんです。もちろんこれから中2も徐々に長い時間になれてもらいますけど、あまりにも急にやるとダウンしちゃいます。疲れがたまると風邪ひきやすくなりますしね。
いかがでしょう。なんとなく「勉強のスタミナ」について理解していただけましたでしょうか。
でも入試は1日で五教科あります。この長い時間試験を受けることは中間期末試験では滅多にありません。そのことからしても勉強のスタミナって大切ですよね。
しかーし!
私がまだ新米だった頃、ただ闇雲に長時間生徒達に勉強をさせていたことがありました。それは大失敗で、大変なことになってしまいました。
生徒の疲労度もかなりなものになっていたのでしょう。それでなくても入試の時期にはインフルエンザという大敵がいます。疲労から抵抗力が落ちていた生徒達が次々にインフルに感染してしまい、入試直前にも関わらずダウンの連続。生徒達も不安なのでしょう。まだ完全に治ってないのに無理して学校に行って、再び発症。その生徒は3週間も学校や塾を休むことになってしまいました。
ですからただ闇雲に長時間勉強させれば良いという訳ではありません。
普段から生徒の表情をよくみて、「今がチャンス!」という所で長時間作戦を仕掛けます。普段から生徒のことをよく見ていないとできないことですね。
もっともただ長い時間やれば良いというものでもありません。私がまだ新人教師だった頃、ある中3生が朝から5時間やって、一問も問題を解かないで帰っていったことがありました。そうなんです。彼は5時間「勉強している振り」をしてたんです。
もう私は目の前が真っ暗になってしまいました。完全に私のプライドはズタズタでした。でも気をつけないと「今でもそういう生徒いる」んです。
そういう生徒でもお月謝は払ってくれますが、そこで「お客様」にしている塾もありますので気をつけてください。
私は効果を出してあげないと絶対にイヤです。
それではまた明日! See you!
【KOSHIN学院は神奈川県平塚市田村にある真の愛情に溢れた学習塾です】